こころの話

否定からは何も生まれない

図書館でたまたま目に付いたタイトルが

  「心理テスト」はうそでした。
   受けたみんなが馬鹿を見た

という、衝撃的な見出しで、思わず手に取りました
著者は大学教授らしく、学生が血液型の統計を取って
性格を調べる、ということに対する否定から始まります

理論的にはもっともなんでしょうが…
読み進めるうちに気分が悪くなってやめてしまいました

確かに、きっと、科学的とかなんとか的見地から、
そういうことなんでしょうけれど、その否定の仕方が
私には厳しすぎて、いわゆる「全否定」を見たとき、
とっても気分が暗くなったのでした

この一年心理学を学んでみて、実際に心理テストも受けます
同じものを何回も受けたりします
でも、それで分かるのは、「その時の自分」の心です
同じ質問でも、3ヶ月前の自分の答えと今の自分の答えは
驚くほど違うことがあります
そしてその違いが、今の精神状態のバロメーターだと思うのです

私自身、心理学を学んでみようと思ったきっかけは
娘が問題行動を起こしたとき、高校のスクールカウンセラーから
親子で受けたエゴグラムという心理テストの結果を
かなり断定的に判断されて、不快で苦しんだ覚えがあるからです

たった一度の心理テストで、親も子も否定された…
しかも初めて会ったばかりの、この人は、誰???

だからといって、歴史的に人間の心を探求した人たちの、
英知と愛情が否定されるものでもありません
苦労の末に編み出されたテストや療法は、多くの心を救います

いつも書いていますが、ものごとには二面性があります
気をつけたいのは片側だけをみて、全部を見た気になること
光があって、影がある、
でも、影だけを見ないで、きっと光がある

私もこの4月から、ひとりで事業を立ち上げて
多くの励ましもあったけれど、多くの否定もありました
いえいえ、今も続いています…

でも、そのプレッシャーに押しつぶされそうになって
逆に気づきました
苦しんでいる自分は、今の自分を否定してるんだ、ってね

ジム・キャリー主演の映画で
「イエスマン ”YES”は人生のパスワード」
という作品がありました。
(リンク先はamazonです)

すべて、答えを「YES」と言わなくてはならない、という
ちょっと宗教がかった集団に入る不運な男の成長記です
ジム・キャリー、ということで、コメディーではありますが
すべてを肯定しなくてはいけない、という理不尽に、
いつの間にか幸せを得ていく姿が描かれているのです

これは 全否定よりも衝撃的でした
深く考えさせられました

私も他者を否定したくはないので、こちらも載せますね
「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た
(リンク先はamazonです)

最後まで読み通せなかったので、失礼でもありますよね
いつかもう少し、自分が成長したら再挑戦したいと思います

この記事は、2011年6月22日(水)にFC2ブログに投稿したものを編集しています。



投稿者

tokyomatsuzaki@gmail.com
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