こころの話

二種類の我慢

学校の先生から教わることは
自分が児童や生徒であった頃よりも
子どもの保護者として学ぶことが多いと思いませんか

子どもの頃は先生の存在が当たり前過ぎて
あまり心に留めなかったんでしょうか…
ダメな子どもだったなぁ~ と大人になって分かります…

我が家の長女が小学校に上がって
校長先生が親に向かっておっしゃいました

  ふとんから子を起こすな

それを聞いたとき、当たり前じゃないか、と思いましたが
それから15年も経た今となっては、末っ子に対して
ふとんから、どころか、起こしてもいませんねぇ…

その末っ子がやはり小学校に上がった頃、
担任の先生がおっしゃいました

  我慢には二種類あります
  しなくてはいけない我慢と
  してはいけない我慢です

これは みなさん、分かりますか??

まず、しなくてはいけない我慢、ですが
これは分かりやすいですよね
ご飯の前にはお菓子を我慢する、とか
試験前ならTVや漫画を我慢する、とか
自分の欲望を抑えることですよね

そして、もう一方の我慢のこと、
してはいけない我慢、っていうのは何でしょうか

子どもって、実はこれをしてしまうことが多いのです
体調が悪いのに言わない、というのは周囲に対する気遣いもあり、
親に対する遠慮がある、というのもよく聞く話です
本当に気をつけなくてはいけないのは…
嫌がることをされているのに、我慢している
脅しやいじめに対する我慢です

これは親に相談することはまずないので、本当に発見が遅れます
してはいけない我慢である、ってことを普段から教える、
これが大切なことなんですね

私は親として、これを教わってから
自分の3人の子どもたちには常々言ってきましたが
どうやらこの子たちには、先の、しなくてはいけない我慢、
ばっかりが必要でしたね…

でも、大人になると我慢の質って変わるんでしょうか

職場での、理不尽な扱いに対する我慢
対人関係での、気遣いなどの我慢
そうですね、してはいけない我慢が増えていくのか
心が塞ぐような我慢ばかり多くなってきますね
それが大人になる、ってことなんでしょうか…

無理な我慢から心ばかりでなく、体調を崩すこともあります
上手にガス抜きしなくちゃやってられませんよね
上手に抜いていくことも、大人になる、ってことかなぁ

忠臣蔵の話から我慢をとったらドラマになりません
我慢は人が人と関わるためには避けては通れぬものなんですね
我慢に対する対処法を学びながら、大人になっていきましょう
まぁ、それができれば苦労はしないんですけどね

この記事は、2011年5月15日(日)にFC2ブログに投稿したものを編集しています。

投稿者

tokyomatsuzaki@gmail.com
サイト管理人です。

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